Welcome
地球の声を聴くワークショップ
- 混乱の時代に、『生きる』ことを選ぶ -
Listening to Gaia
ガイアの声を聴く
- Update
2019年5月に第1回を開催した「地球の声を聴くワークショップ」の記録や、
その後に続く情報をアップデートしていきます。
September 22, 2019June 3, 2019June 1, 2019 - Key Message -
for 1st workshop on 2019EARTH
私たちの住む星「地球」には、
今何が起こっているんだろう?
「異常気象」は、
今じゃ「異常」どころか「日常」…
どうしてこうなっちゃったんだろう?
人間を使い捨てる社会のシステムって、
なんなんだろう?
私たちにできる事なんてあるんだろうか?
あるとしたら、それって何だろう?
私たちの周りでも、
そして私たちの心の中からも、
こんな声が聞こえてきます。
数十年前までは小さな囁きだったこれらの声。
でも、
ここ数年の間にどんどんとボリュームを上げ、
今では多くの人が
こうした疑問を投げかけ始めています。
いうまでもなく、
私たちは
人類が未だかつて経験したことのない
危機に直面しています。
気候変動
生物種の絶滅
貧困
飢餓
戦争
人権
・
・
・
このリストはまだまだ、
まだまだ続いています。
それと同時に、
これまでにない勢いで
多くの人々がつながりあい、
生きとし生ける全ての生命と
地球の未来を守るために
行動を起こし始めています。
史上最大規模で
繰り広げられている、
一般の人たちによる
この生命持続可能な社会に向けた
社会変革運動は、
現在もますます
その範囲とスピードを増しながら
世界で広がり続けています。
このワークショップは、
この“名もなき社会変革運動”への招待であり、
私たちを通して語られる地球の声に
耳を傾ける集いへの招待です。
ワークショップの5日間を通して、
私たちは互いに支え合い、
学び合いながら
現代社会を変える力を養ってゆきます。
ワークショップを支えるのは、
インテグラル・エコロジー
つながりを取り戻すワーク
NVC(ノンバイオレント・コミュニケーション)
の3つの柱。
理論
体験的ワーク
コミュニケーションスキル
の3つを柔軟に組み合わせ、
身体の声に耳を傾ける時間もとりながら、
世界に二つとないデザインで
私たちの外側と内側のリソースを
探索してゆきます。
参加には、
私たちとともに5日間の旅路を歩む
勇気と意思があれば十分。
専門知識や予備知識は必要ありません。
ワークショップチーム一同、
みなさんの参加を心より歓迎し、
お会いするのを楽しみにしています。
(以下、第1回の開催情報に、
報告の文章や写真を加えたコンテンツが続きます。
情報は基本的に、2019年5月現在のものです。)
Facilitators
4人のファシリテーター
齊藤 由香
Yuka Saito
アクティビスト・翻訳家・通訳・ワークショップファシリテーター。
現在は日本およびアメリカで平和・環境・社会正義運動に積極的に関わるとともに、関連書籍および映像の日本語翻訳を行う。2011年より米国の仏教哲学者・社会活動家であるジョアンナ・メイシーに師事し、2014年以降彼女が生んだ「つながりを取り戻すワーク」のワークショップを日本で開催。
社会や世界の痛みに対する気づきと行動をうながし、新しい世界観や価値観にもとづいたコミュニティ作りを目指している。
米国カリフォルニア州バークレー在住。
Sean Kelly
ショーン・ケリー
カリフォルニア統合学研究所教授。
哲学・宇宙論・意識論プログラムで指導にあたる。著書に『Coming Home: The Birth and Transformation of the Planetary Era』、
共同編集に『The Variety of Integral Ecologies: Nature, Culture, and Knowledge in the Planetary Era』、
共訳にエドガール・モラン著『Edgar Morin’s Homeland Earth: A manifesto for the New Millennium』がある。
その思想は、現代に生きる私たちの多くが、ガイア -生きとし生けるものの住み家としてのこの惑星- の目覚めに、積極的に関与しているという確信から生み出されている。
また、地球上のあらゆる生命との調和的共存に資する智慧と慈悲という二翼の徳が研究の指針となっている。
ジョアンナ・メイシーとは共同講義を含め、公私にわたって深い交流があり、彼女の手による「つながりを取り戻すワーク」のファシリテーションも行なっている。また内家拳(太極拳・八卦掌・意拳)の長年にわたるプラクティショナーでもある。
*His Link:Sean Kelly at California Institute of Integral Studies
安納 献
Ken Anno
NVC認定トレーナー
日本国内でNVCのワークショップをファシリテートする傍ら、NVCとゆかりの深いアレクサンダー・テクニーク(体の使い方の基礎トレーニング)の認定教師として教師養成学校でトレーニング・ディレクターを務める。
1975年東京都生まれ。1998年国際基督教大学卒業。2004年にアレクサンダー・テクニークを学ぶ過程で知り合ったNVCトレーナーとの出会いに大きな感銘を受け、2006年よりアメリカをはじめ各国からトレーナーを招聘して日本各地でワークショップを開催。自らもCNVC、世界各地のワークショップ、リーダーシップ・プログラムに参加する。
その理解とスキルは、マーシャル・ローゼンバーグをはじめ、他の多くのトレーナーからも信頼を得ている。2008年、アメリカ西海岸最大のNVCの団体であるBay NVCのリーダーシップ・プログラム修了。アシスタントとして同プログラムに毎年参加している。
鈴木 重子
Shigeko Suzuki
NVC認定トレーナー
ヴォーカリスト/いのちの響きをつむぐ歌い手/朗読家/ 共感的コミュニケーション・ファシリテーター
母の腕の中で聴いた子守唄の優しい響きが、歌声に触れたはじまり。幼い頃からピアノや声楽に親しみ、浜松北高時代は軽音楽部にてベースを担当、バンド活動と合唱にいそしむ。
東京大学在学中に本格的にボサノヴァ、ジャズヴォーカルを学び、卒業後も司法試験への挑戦と、ジャズクラブでの活動を続けながら、自身の歩む道を模索。
「本当に好きなことをして、限りある人生を生きよう」とヴォーカリストの道を選択。
1995年メジャーデビュー。ニューヨーク「ブルーノート」にて、日本ヴォーカリストとして初のライブ公演。以後、多くの作品を発表。国内の活動に留まらず、アジア各地やニュージーランド等の海外公演も行う。
オリジナルをはじめ、さまざまなジャンルの曲を、独自のスタイルで表現し、聴き手のこころを静かな場所へといざなう歌声は、多くの人々から愛されている。
すべての生命に響き合う唄を求めて、学校、病院、福祉施設など分野を越えて活動し、ヴォイスや表現のワークショップ、講演なども行っている。
2006年より、NVC(ノンバイオレント・コミュニケーション)を日本に紹介する活動を始めた、最も初期からの人の1人。
創始者マーシャル・ローゼンバーグの監訳に関わり、アメリカ西海岸の組織、Bay NVCが開いているリーダーシッププログラムに、アシスタントとして7年間参加。
NVCの生き方、伝え方、社会の中でのリーダーのあり方を学ぶとともに、多くの参加者をサポートしてきた。
身体性と声を大切にしつつ、生きたプロセスをクリエイティブに分かち合う機会を創っている。
*日々の想いを綴っています。鈴木重子 公式facebookページ
*東京新聞・中日新聞など数紙掲載の一面コラム「紙つぶて」より
- 「絶望を越えて」
(つながりを取り戻すワークとジョアンナとの出会いをテーマに)
- 「対話の場を創る」
(非暴力であること。ガンジー非暴力研究所 所長、キット・ミラーさんとの学びから)
- 「『お祝い』が生み出す絆」
(NVC、日本初の9泊10日国際集中トレーニング開催を祝って)
- 「絶望を越えて」
3つの柱 -1
つながりを取り戻すワーク
The Work That Reconnects
つながりを取り戻すワーク
The Work That Reconnects
written by Yuka
このワークは、
仏教哲学者であり環境活動家であるジョアンナ・メイシーが作ったものです。
ジョアンナ・メイシーは、アメリカの社会/環境運動史上もっとも偉大な活動家の一人として知られており、平和・正義・環境運動の分野で50年以上にわたる精力的な活動を続けてきました。
これまで世界各地で「つながりを取り戻すワーク」のワークショップが行われ、多くの人びとが彼女に学び、大きな影響を受けています。
「つながりを取り戻すワーク」の特徴は、
仏教と一般システム理論を融合した世界観と、仏教も含めたさまざまな宗教や太古の教えをバックボーンとして生み出された体験的エクササイズの豊富さにあります。
このワークの目的については、
「Coming Back To Life」(1998初版・2014改訂版が出版。日本語版は2019年に出版予定)という本の中に、共著者のモリー・ブラウンとジョアンナ・メイシーの言葉で書かれています。
少し硬い言葉ですが、以下に紹介しておきます。
***
つながりを取り戻すワークの狙いは、
参加者が世界との新しい関係性を築き、
大転換(グレート・ターニング)を起こす積極的な力を養い、
企業ルールによる支配から自らの人生を取り戻すことです。
この目的を達成するために、つながりを取り戻すワークでは:
- システム科学、ディープエコロジー、霊性を養う伝統(スピリチュアル・トラディション)からの多様な視点やプラクティスを提供する。
- 世界に対する私たちの痛みを互いのつながりの証として捉え直し、生きとし生けるもののために行動を起こす私たちの力もそこから生み出されることを理解する。
- 大転換(グレート・ターニング)と大破綻(グレート・アンラベリング)のどちらからも目をそらさずに生きてゆくためのスタミナと軽やかさを呼び覚まし、不確実性を受け入れる。
- 生きとし生けるもののために行動するという意図が、人生設計の主軸となりうることを確かめる。
- 世界の自己治癒に取り組むために動員できる私たちの強みとリソースを明らかにする。
- 大転換(グレート・ターニング)とは、他者と協動する中で、誰もが自分なりの個性的なやり方で取り組める課題(チャレンジ)であることを示す。
***また、このワークのもう一つの特徴はグループワークにあります。
これについては、ワークショップを経験する中で、はっきりと実感されてくることと思います。
このワークが世界中の多くの人たちに影響を与え、今なお大きく広がり続けているのは、これが今の時代に最も必要とされる大切な何かを私たちに気づかせてくれるからではないかと思います。
ワークショップの5日間を通して、その大切な何かをみなさんと発見し、分かち合えることを楽しみにしています。
- システム科学、ディープエコロジー、霊性を養う伝統(スピリチュアル・トラディション)からの多様な視点やプラクティスを提供する。
3つの柱 -2
インテグラル・エコロジー
Integral Ecology
インテグラル・エコロジー
Integral Ecology
written by Sean
translated by Yuka
「インテグラル・エコロジー」という言葉は、加速的に増大する惑星的危機に対する応答として現れてきた一つのムーブメントを指す言葉です。
これは、ジョアンナ・メイシーが言うところの、生命持続可能な社会へ向けた「大転換(グレート・ターニング)」の現実世界での現れ方の一例です。
「インテグラル・エコロジー」という言葉自体は1995年、トーマス・ベリー、レオナルド・ボフ、ケン・ウィルバーによってほぼ同時期に使われ始めました。
また近年では、2015年の教皇フランシスコによる回勅『ラウダート・シ:共に暮らす家を大切に』の中で使われたことで大きな注目を集めました。
インテグラル・エコロジーのスピリットは、たとえその言葉そのものは使われていないにせよ、多くの思想家・著作・領域の中に見てとる事ができます。例えば、ディープ・エコロジー、エドガール・モランの「ジェネラル・エコロジー」、エコフェミニズム、スピリチュアル・エコロジー、そしてまた宗教やエコロジーの核となっている様々な前提の中にも見つかります。
国連の地球憲章には、このスピリットが見事に捉えられています。そこでは「民主主義に基づく政治参加・人権・社会的および経済的公正・非暴力・生態系の健全性・全生命への敬意を尊ぶことを共通の理念とビジョンとして掲げるグローバル社会の出現」を呼びかけています。
実際のところ、インテグラル・エコロジーといっても、その中身はさまざまです。とはいえ、程度の違いこそあれ、そのどれもが最低限のインテグラルの視点を備えています。
その視点とはつまり、生態系の健全性を意識・倫理・政治・スピリチュアリティといった事柄と関連づけて考える必要があるという見方です。
私自身はインテグラル・エコロジーの核にあるのは、今まさに形成されつつある新たなアイデンティティ、惑星としてのアイデンティティへの直感ではないかと考えています。
人間が、生命を持つ聖なる地球、すなわちガイアの一員としてより深いアイデンティティへと目覚めてゆくにつれ、ガイアもまた自分自身へと目覚めてゆきます。
この大いなる目覚めへの呼びかけが、インテグラル・エコロジーなのです。
3つの柱 -3
NVC
ノンバイオレント・コミュニケーション
Nonviolent Communication
ノンバイオレント(非暴力)
・コミュニケーション
NVC
Nonviolent Communication
written by Shigeko, Ken
NVCは、互いを大切にし合う関係性を創り出すための対話法です。
アメリカの心理学者、M・ローゼンバーグ博士によって考案されました。
善と悪、正しい、間違っている、というパラダイムを超えて、
批判や攻撃の代わりに、
私たちが語る言葉の奥にある、本当に大切なものを聴き取り、
心の奥底で感じていることを伝えることで、
お互いの人間らしさを大切にするための、コミュニケーション法です。
そして、その深いつながりの中から、
かかわる全てのいのちを大切にする解決策を見つけてゆく、
シンプルで、ダイナミックなプロセスでもあります。地球の声を聴き、生き生きした希望を持って
行動し続けることを望むとき、
すべてのいのちを慈しみ、
絶望の中から大切なものを見つけ出し、
対立を超えて協同することを可能にする、
この『いのちの対話法』を、
ぜひ、紹介したいと願っています。
Container
- ワークショップの器について -
会場・定員・スケジュール・オーガナイザー
photo by Shunsuke Kawai
今回の会場は、元山小屋の支配人であるオーナー・臼井健二さんが、40年前に山の仲間と3年がかりで建てたハンドメイドハウス「シャロムヒュッテ」。自然農、シュタイナ-教育、マクロビオティック、地域通貨、パーマカルチャーなどを包み込んだエココミュニティとして歴史を重ねられてきました。
現在は次の世代へとバトンが渡され、 「イラムカラプテ」として、新たな物語が紡がれています。
今回のワークショップの意図ととても文脈の合う場所だと感じ、この場所で場を開かせてもらうこと自体とても楽しみです。
- 参加の記録 -
施設収容人数の上限による参加定員の19名に、
1名の特別対応参加、
子供たち4名、
子供と共にいるために1名の方が2日間付かず離れず、
そしてワークショップチーム6名をあわせた、
合計31名。
そして、
会場として使わせていただいた
“イラムカラプテ”のスタッフの方々にも
まるでワークショップチームかのように
共に空間を創っていただき、
全部で約40名のコミュニティとして、
5日間を過ごすことができました。
その上で、
キャンセル待ちに登録くださった方が約10名。
この機会への関心・期待を感じ、
インスピレーションが湧いています。
- スケジュール -
2019年
5月2日(木) 16:00 〜 6日(月) 12:00
DAY1 5月2日(木)
14:30
開場
受付、宿泊部屋へのチェックインなど
16:00
ワークショップ開始
ワークショップ本編
“3つの柱”をベースにデザイン。
DAY5 5月6日(月)12:00
ワークショップ終了
余韻を含みながら、昼食をご一緒して解散へ
- Organizers -
石川 世太・咲子
(と3歳の息子)
鹿児島在住。
2015年から夫婦でNVCを学び始め、
NVC海外トレーナーの鹿児島オーガナイズ、
日本の活動家がNVCを学ぶ一週間のリトリートのオーガナイズ、
米・カリフォルニアのBayNVC Leadership Programへの参加、
日本で開催された9泊10日のNVC国際集中トレーニングには世太母と共に参加など、
家族での学びと、日々の実践を重ねています。
参加されるみなさま、どうぞよろしくお願いします。
お問い合わせはお気軽にこちらまでどうぞ。
*世太・咲子の夫婦ブログ:
参加費について
the flow of value and energy
参加された方々以外からも、
たくさんの共鳴の反響をいただいた、
今回の私たちの“参加費”についての考え方です。
参加費: 98,000円
(事前振込をお願いします)
+
ドネーション
(ワークショップ終了時にお渡しください)
---
参加費を用意することが難しい方へのスカラシップ(奨学金)の試みのため、参加費部分は98,000円〜150,000円のスライディングスケールとし、98,000円より多く預かった分は、スカラシップ希望の方の支援に使わせてもらいたいと思います。
スライディングスケールの金額は、お申し込みの際にお選びください。
---
written by Seita
- チームの対話を代表して -
参加費についてお話させてください。
この参加費は、
皆さんそれぞれの4泊5日の滞在費(食費含む)と、
ワークショップチームの交通費・滞在費と最低限の手当の合計をひとりあたりで割った金額
から設定させてもらいました。
その上で、ワークショップ終了時に“ドネーション”を受け取りたいと思っています。
私たちにとっての“ドネーション”は、「この機会で受け取ることができた価値や、ワークショップチームのこれからの活動への共感・支援の想いを乗せたお金として、ひとりひとりが金額を決める、エネルギーの循環の一つの形」という意味合いを持っています。
なぜ決まった金額として、シンプルな参加費として設定していないかというと、まず、「お金の価値は人それぞれに相対的に異なる」ことを含みたい願いがあるためです。
「一万円」というお金があったときに、その価値は、その人の経済的な状況によって変わります。
ある参加費に設定したときに、それを高額だと感じる人と、気軽に払える金額だと感じる人がいるということだと思います。
こうした学びの機会に参加したい想いの強さを比べることはできず、どの方の中に生まれた夢も、希望も、インスピレーションも、どれも尊いもので、私たちはどれも大切にしたい。
願わくば、「経済的な理由で参加したい想いが叶えられない」ということを、できるだけ避けたいと思っているのです。
その経済的な状況がある経緯には、例えば多く持っている人はそれだけのエネルギーを注いだからだともいえるため、それによって参加費が自動的に高くなってしまうのは、それもまた不公平を生んでしまうかもしれません。
同時に、生まれた場所や家族の状態、生まれ育った環境や、そのころ世界がどんな傾向を持っていたか、といった無数の要素が複雑に影響し合い、ある人の経済的なポテンシャルにポジティブにあるいはネガティブに働いていると思います。
そして、私たちを含め社会変革や社会的な活動をしている人というのは、お金を生み出すのに使えるエネルギーや時間を活動に注いでいることによって、経済的な面で課題を抱えている方が多いように感じています。
加えて、より効果的な活動をしていくために、さらなる学びのニーズも強く、学びのための投資をし続けたいのだということも。
さらに、こうした長期の機会は遠隔地で移動にお金がかかり、宿泊と食事にまつわる費用もあり、仕事ができる機会を長期間手放すことにもなるため、参加のハードルはどうしても高くなることを悩ましく思っています。
こうした背景と同時に、ファシリテーターのひとりひとりがこれまで学び、探求し、研鑽してきた、膨大な時間と心の動きとエネルギーと投資が、その価値を十分に受け取られ報われることも、同じくらい大切にできたらと思っています。
それが、果たしてお金にしていくらなのかということはわかりませんし、決まった値段をつけることのできないものだとも感じています。
そして、ファシリテーターのひとりひとりがこれからも学び続け、世界へのはたらきかけを続けていくために、少なくとも当面の社会の中では、お金が必要なことは確かです。
今回の呼びかけに共鳴してくれた人には、経済状況によらず、この場を分かち合いたい。
私たちの持続可能性のためにはある程度のお金は必要だ。
世界のリソースに頼ってみる試みとして、お金に余裕のある人には多く出してもらうことをリクエストしてみてもいいかもしれない。
そうした逡巡の中、この参加費とお金にまつわるリクエストをすることにしました。
<経済面での支援が必要な方へ>
どうぞ遠慮なくご相談ください。あなたの中にある、この機会を共にしたい想いは、私たちにとってとても大切です。
支援の選択肢・可能性:
1.参加費を分割で支払う
事前振込で一度に支払うのでなく、ワークショップ後の期間も含めて分割で支払う形でも構いません。分割の回数と期間に関してはリクエストしてもらえたらと思いますが、目安として、長くても半年くらいをイメージしています。
2.スカラシップ(奨学金)
スカラシップに協力したいという方がいて、そのための予算を確保できたときには、スカラシップ希望の方々に分配することを試みたいと思います。参加申し込みフォームの中で希望の金額をお伝えください。
3.その他の方法
もっといい方法は他にもあるかもしれません。アイデアがあるときは、ぜひご提案ください。
<このワークショップ、このムーヴメントを支えたい方へ>
2019/03/18追記
とてもとても(信じられないくらいに!)ありがたいことに、このワークショップや“参加費について”のメッセージに共感いただいて、
「参加はできないけど、ワークショップの趣旨、そして参加費についての考え方に賛同して、必要な方が参加でき、講師およびスタッフの方々が少しでも必要なものを受け取れることを願い、寄附を申し出たいと思います」
というご連絡を何名もの方からいただき、想像もしていなかった展開にとても感激し、興奮しています。
もうこのワークショップは始まっているということ。
そして、当日の5日間のことだけではまったくないのだということ。
それは、時間的に、当日の前にも後にも広がっているのだということであり、
当日に集まることができる人たちだけのことではまったくないのだという、手触りのある感覚です。
もうすでに、このワークショップが起こることになって、こうして動いてきて本当に良かったと、心から感じています。
このWEBサイトを観て共鳴してくださること、
情報をつながる方にシェアしてくださること、
たくさんのご都合を勘案して参加することを決めてくださること、
参加はできないけど何らかの形で貢献しようとしてくださること。
すでにたくさんのことが起こっていることに心躍ります。本当にありがとうございます。
この展開にインスピレーションを受けて、このワークショップで起こることを、できるだけ、関心を持ってくださる方々にもシェアしたいという着想があります。
どういった形で、どんな内容になるかはわかりませんが、発信したいと考えていますので、よろしければ、引き続き関心を向けていただけたら嬉しいです。
もし、「参加はしないけどドネーションで貢献したい。」というときには、以下のフォームからご連絡ください。
できるだけ早く、感謝を込めて返信させていただきます。
「支え方」はこちらからお伝えください。
お子様の参加について
実際には、
会場に4名の子供たちが集い、
ときにワークショップの円座を共にし、
ときに自然の中で駆け回り、
大人たちのプロセスの深化にも
大きな影響をもたらしてくれました。
子供たちを含むことは、その親を含むこと。
そして、ワークショップに、未来を生きる存在を招くこと。
このテーマにおいて、子供たちを含むことができて、
本当に良かったと思っています。
written by Seita
小さなお子様がいて「一緒に参加できないだろうか?」という方へ。
まずは、ご自身の学びやプロセスに集中するためにも、可能であればどなたかに預けて参加することをお勧めしますが、お子様がまだ小さかったり、ご事情によっては預けるのが難しいということもあると思います。
その場合には、ぜひご相談ください。
今回のワークショップでは、“名もなき社会変革運動”というキーワードにもあるように、今回の趣旨や意図に共鳴された方にはできる限りお越しいただきたいと思っています。
特に、お子様のいらっしゃる方は、我が子が生きる未来の世界を思えばこそ、社会変革への、自分も何かできないだろうかという強い想いをお持ちの方も多いのではないかと思うのです。
そういった方が、子供がいることで参加を諦めるようなことは起こしたくない、とワークショップチームでは話しています。
実際に、オーガナイザーの石川家も3歳の息子と共に参加します。
彼の様子によっては、皆さんとの円座の中に共にいる時もあると思いますし、外の自然の中に遊びに出かけるということもあると思います。
その他に数名の子供たちであれば、私たちと柔軟に対応しながら、一緒に過ごすこともできるのではと思っています。
その時々の子供たちのニーズ、参加している大人たちのニーズを大切にしながら、そのどちらをも満たせるような方法をみんなで模索していく、学びのコミュニティーになるきっかけももたらしてくれると思います。
子供がその場にいなかったなら起こらなかったような豊かな学びの機会が生まれるのを、私たちは何度も目にしてきました。
そして、未来の世界をつくり、その中で生きていくのは私たち以上に子供たち。
彼らを含んだ学びの場には、願う未来をつくるためのより豊かな学びのチャンスがあると思っています。
必要な方は、ご相談、お待ちしています。